ロシアンブルー　猫の物語

　洗濯物を干すためにベランダの窓の鍵を開けていたのが間違いでした。いつのまにか、愛猫のランちゃんがこっそりとベランダに侵入して我が物顔で歩き回っていたのです。その姿を隣の部屋の室内から窓越しに発見しました。



　すぐに「ランちゃん、だめ！」と叫んで、隣の部屋に駆け込んだところ、そこはさすがのロシアンブルー。ランちゃんは素早い動きでベランダから室内に戻り、トットッと逃げていきました。
　




　前回は、引き戸を開けることができると書きました。そうです。鍵さえかかっていなければ、ランちゃんは、網戸はもちろん、窓さえも開けることができるのです。でも、引き戸と同じで、決して閉めることはありません。　



　いつも暇さえあれば、窓の外の景色をじっと眺めているランちゃん。飽きることなく、その場に居続けます。たまに鳥が飛んでいるのを見かけると首を傾けるなどして興味を示し、セミなどの昆虫がやってくると跳びはねて大興奮しています。
　



　そんな風に外の世界に興味があるからか、それとも単に自分のテリトリーのパトロールがしたいからなのか、ランちゃんはベランダに出たがります。ベランダに出ると足が汚れてしまい、その足で室内を歩き回るので、私たちはランちゃんをベランダに出したくはありません。ランちゃんもベランダに出ると叱られることはよくわかっているので、私たちの目を盗んでベランダに出ようと試みるわけです。
　



https://www.youtube.com/watch?v=Q1AKJ3enWFQ


　普段は鍵をかけていますから、ランちゃんがどれだけ爪をかけて頑張ろうと開くことはありません。しかし、洗濯物を干す時は鍵をはずしますし、窓も少し開けたまま作業をせざるを得ません。ランちゃんにとってはチャンスなわけです。




　今日もランちゃんは、虎視眈々と、窓を開けてベランダに脱走する機会をうかがっています。




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