友人から飼い猫は「お手」などの芸ができると聞き、早速ランちゃんにも芸を仕込むことにしました。
まずは、「お手」「おかわり」と言いながら、半ば強引に、ランちゃんの左手と右手を交互にあげさせることを日々繰り返しました。最初は、何をするんだ！ と手を触るだけで嫌がり、怒って逃げてしまっていました。しかし、大好きなおやつがもらえるということを日に日に理解していったようで、１週間程度かかり、ようやく手を触られることに抵抗がなくなりました。
ただ、まだこちらが手を持ちあげてやっているだけで、自分から手をあげることはできません。もう我慢比べというか、根気よく続けるしかありませんでした。すると、次第に自然と高く手があがるようになりました。大好きなおやつや猫草の効力たるものやすごいものです。
難しいのは本当に嫌になるまでは練習をしないことです。毎日少しずつ続けることが大切でした。続けること２か月ほどで、ランちゃんは「お手」「おかわり」を習得しました。
今では欲しいおやつや猫草が目の前にあると、自然に片手があがっています。もう思考回路が勝手にそうなって、からだが反応しているのでしょう。しかし、繰り返しになりますが、これができるのはランちゃんがおやつを欲しがっているときのみです。普段は、名前を読んでも無視されてしまうのです……。
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