ランちゃんの家出(前編)

 以前に、ランちゃんがベランダに脱走したがっているということを書きました。現在も、猫草を育成中なので、ベランダに行きたくてたまらないようです。

 
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https://www.youtube.com/watch?v=Q1AKJ3enWFQ

 


 さて、昔話をします。あれは、6年前のことです。ランちゃんは、ベランダ脱走どころか、驚くことに家出をしたことがあるのです。



 家出? というと、そうです。文字通り、マンションの一室から忽然と姿を消したのです。部屋の隅に隠れていたとか、クローゼットの中にいたとか、そんな落ちはつきません。本当にいなくなってしまったのでした。
 


 ランちゃんを飼い始めて1年ほどが経過した頃のことです。その日も上司に「うちで可愛い子猫ちゃんが待っているから、すぐに帰りまーす」と伝えて、早めに退社しました。上司は明らかにけげんな様子でしたが、そんなことはお構いなし。
 


 この頃は、私の仕事中、ランちゃんをケージから出して、一人でお留守番をさせ始めたばかりでした。そんなこともあり、とにかくランちゃんの様子が心配だったのです。
 


 あとから同僚に聞いたところ、「女にうつつを抜かして、仕事に対する意欲が減退したのか?」と、上司は勘違いしていたらしいです。私が猫を飼っていることを、上司には告げていなかったのです。誤解を解くのに、しばらくの時間を要しました。
 


 帰宅後、玄関のドアを開けると同時に、「ランちゃん、ただいま~」と声をかけました。普段ならこの時点で、駆け寄ってくるはずですが、いつもと様子が違います。「ランちゃん? ランちゃーん?」、呼びかけてもよってこないのです。
 


 いぶかしむ気持ちで、キッチンを通り抜けて部屋に入り、びっくりしました。何と、網戸が少し開いているではありませんか。まさか!? いやな予感がしました。あわてふためいて、転がるように網戸に走り寄り、そのまま勢いよく開けました。「ベランダにいてくれ」と、強く願っていたような気がします。
 


 そんな思いもむなしく、ベランダには誰もいません。手すりまで近づき、下を見ました。殺風景な庭があるばかりです。
 


 ふと視線を上に戻して、手すりをよく見ると、端から端までうっすらと白い足跡が点在していることに気がつきました。
 


 網戸を開けて、ベランダの手すりに飛び乗り、調子に乗って歩きまわって……足をすべらせて……落ちたのか!?
 


 私の顔は真っ青になりました。いや、なっていたはずです。箱入り娘のランちゃんは、外に出たことがありません。野良猫とは違って、厳しい自然の中で、生きていけるはずがないのです。


 
 泣きそうになりながら、部屋の中を右往左往して、ついにはその場にへたりこみました。どうしよう。私は途方にくれてしまいました。
(後編に続く)


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